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AsahiNet milestone

Interview

  • ケイグランデ
  • 日立国際八木ソリューション

監視カメラソリューションの『クラウド化』を提案しているAiSTRIXパートナー、
ケイグランデ様にセキュリティ産業新聞・野口編集長がインタビューを行いました。

AiSTRIXパートナー Vol.1 : 株式会社ケイグランデ
編集長インタビュー、
監視カメラの『クラウド化』は 本当に進むのか?

インタビュー参加者(写真左から)

株式会社ケイグランデ 代表取締役 鏑木 章公 氏
株式会社ケイグランデ 企画開発部 部長 郷田 希 氏
聞き手:セキュリティ産業新聞 編集長 野口 勇人 氏

株式会社ケイグランデ 代表取締役 鏑木 章公 氏株式会社ケイグランデ 企画開発部 部長 郷田 希 氏セキュリティ産業新聞 編集長 野口 勇人 氏

野口氏: ケイグランデの会社紹介をお願いします。

鏑木氏:1997年に創業、スタッフは25名。東京の他、愛知と大阪に販売拠点があります。 防犯カメラを中心に、海外(台湾・韓国・中国・イタリア)メーカーの製品をエントリーモデルからハイエンド機材まで提供しています。 また販売だけではなく、開発から、カメラの設置・メンテナンスも手がけており、防犯カメラのワンストップサービスを目指しています。

野口氏: この20年での防犯カメラ・監視カメラに対する考え方や製品へのアプローチは変わりましたか?

株式会社ケイグランデ 代表取締役 鏑木 章公 氏
株式会社ケイグランデ 代表取締役 鏑木 章公 氏

鏑木氏:監視カメラを手がけるようになったのが、2000年前後。 監視カメラの録画装置もアナログのテープ式からデジタル化されました。 またカメラは日本製が優勢だったのですが、韓国・中国へのシフトが白物家電同様に起こり、いまではセキュリティ意識のより高い欧米市場をメインに戦っている海外勢がモチベーション、開発ペース、市場シェアともに日本勢を上回るようになってきています。

野口氏: ではレコーダーに対しての市場の要望、御社の見方に変化はありましたか?

鏑木氏:メインの顧客である金融業界はコンビニ業界と並ぶ、セキュリティ意識の高いクライアント。カメラ映像の録画についても、毎日「きちんと録画ができているか」のチェックが義務付けられるなど、本来「万が一」の時だけ意識すればよいはずなのに、日々のチェック作業などで本来の業務ではないところにお客様の負担が生じてしまっている。しかし、装置故障によってデータが消失しまっているケースが存在するのも事実。現在では録画したデータの長期保存が明確なトレンドになっています。最低1年、できれば3年。場合によっては10年というのが要求レベルです。HDDベースのシステムでは3年、10年に届かないし、HDDのシステムが大きくなれば導入・管理コストとトラブルのリスクも高くなるという点が課題です。

野口氏:数年前から監視カメラ・セキュリティの分野でも耳にするようになった「クラウド」に、
最初どういう印象を持ちましたか?

鏑木氏:社内の拠点をつないで、台湾製のサーバと通常のインターネットで遠隔録画するというシステムをテストしたりと情報集めをしていました。例えば金融機関では職員に監視カメラの煩雑な作業をさせないようにする、或いは職員にカメラを触らせたくないといった問題を解消できるのではないか?と考えていました。

郷田氏:「ハードディスクを触らせたくない」という引き合いはNVRが全盛になった4年ほど前から結構ありました。ただ、当初はそういう案件が成約できていませんでした。 一番のお客様である金融業界で、録画欠落が怖い・・・何かが起きたとき、どこの責任問題になるのか?ということに対しての切り分けなど、対応がまだ曖昧、未成熟な部分があったために、積極的に販売することに対して会社として不安が大きかったのです。そのあたりがここ2年くらいで、実際に問題なく販売できるようになってきたという感触ですね。

セキュリティ産業新聞 編集長 野口 勇人 氏
聞き手:セキュリティ産業新聞 編集長 野口 勇人 氏

野口氏: 現在の防犯カメラ・監視カメラの市場動向についてですが、私が記者になりたての2002年はアナログが市場の大勢を握っていました。当時、デジタルはIPカメラ・Webカメラと言われるもので、セキュリティで要求されるフレームレートなどの記録品質を装備しておらず、本当にセキュリティで使えるのか?と思われているプレイヤーも一定数いた印象です。

その後、市場は本格的にデジタル化へシフト。解像度がフルハイビジョンになる動きの中で、年間の市場成長率は15?20%と見込まれている状況です。市場の成長とともに、カメラの解像度は進化しましたが、逆に言えば、開発の主眼が解像度ばかりに置かれてしまっている状況が続いているとも感じています。

今回のクラウド化の流れは、このカメラの解像度の成熟がひと段落した上でのものであると捉えています。 つまり・・・カメラの映像が適切に録画されていることを前提に、記録装置が破損した場合どうバックアップをとるか?記録装置を置く場所がない場合、どうするか? クラウドというアプローチが、市場の問題解決で有効なのではないか?ということで注目を集めるようになってきています。そういう面では高解像度→記録映像の効率的な管理・有効活用が大きな流れとしてあると思います。 セキュリティや防犯に限らず、別の用途に使う。アミューズメント施設の動線管理や、先物取引の穀物の生育状況の管理だとかといった新しい領域での活用も可能になると考えています。

野口氏: ではケイグランデさんが、朝日ネットのクラウドカメラソリューション「AiSTRIX」に興味を持たれたきっかけはなんですか?

鏑木氏:とある展示会で、朝日ネットのブースに弊社の社員が立ち寄ったのがきっかけです。 朝日ネットは通信やサーバー運用のプロであるため、いかに録画データを確かなカタチで保存できるか?を考えるとサーバーの冗長化などがしっかりしているであろうという安心感があったのです。 カメラも4,000種類に対応、VMSとして世界的に評価が高いMilestone Systems社のシステムを利用している。またAiSTRIXならインターネット網に出ず、カメラから朝日ネットの基地局を経由して、データセンターに直接行くということからお客様も納得しやすい。クラウドなのに、インターネット網に出ないというのは、大きいです。そういった点はお客様からみたら圧倒的に安心できる点でしょう。

そして、クラウドなら現場で煩雑な作業をする必要がない。 万が一、映像が止まってしまったら、朝日ネットが教えてくれるくらいの話になっているので よくできたシステムであると考えています。

野口氏: 映像クラウドに関してはいくつかの事業者がサービス展開していますが、
他社のサービスと比べパートナーから見ての魅力とは?

郷田氏:他社のメジャーなカメラメーカーだと、その会社のカメラを使用することが前提です。 我が社としてはクライアントのニーズに応えた最適なカメラを選択して提案することが強みなので、それではパートナーになるのは難しい。 一方で、大きくないがカメラのノウハウがある事業者もあり、値段が安い・ノウハウがあると言うのですが、インターネットを経由する際にセキュリティを担保する技術は、暗号化だと言われるのです。 しかし、各社の「暗号化」のアルゴリズムの質や違いを評価し、それをさらに自社の営業部隊がお客様に説明して安心していただけるか?といえば、難しい。それに対してAiSTRIXの場合は「インターネット上にそもそも出ない」という本質的なセキュリティなので、安心のレベルが違いますね。

野口氏: 今後、クラウドカメラソリューションの活用が進みそうな分野とはどこでしょう?
金融業界でしょうか?

鏑木氏:金融業界について考えた場合は、AiSTRIXの保存期間はカタログスペックで90日となっていますが、1年を超える長期保存が望まれるところはたしかにあります。 ビルメンテナンス系のことを考えると、つねに現場にいるのは清掃員のような人なので、カメラのメンテナンスをするスキルはないわけです。 またコンビニでいえば、オーナーはものすごく忙しく家族旅行に何年もいけないほど。 アルバイトスタッフも信用しきれないために、そもそも運用をスタッフに任せることもできないし、録画装置が各店舗に置かれるというのも不安です。 日常的にカメラソリューションの維持・管理・活用が必要というよりも「万が一の時だけ、うまく使えればいい、それを任せられたらいい」という感じなのです。 こうした問題がすべてクラウドへのニーズになり得るので、特定の業界で特にここ、というものはあまりないと思いますね。

野口氏: カメラとIoTの融合というのがクラウドカメラソリューションのポイントではないかと思います。
ちなみにクラウド監視カメラというサービスについての市場の理解度・認知度はどうでしょうか?

株式会社ケイグランデ 企画開発部 部長 郷田 希 氏
株式会社ケイグランデ 企画開発部 部長 郷田 希 氏

郷田氏:メインとしてはカメラの運用台数が少ない金融以外の業界やマンションなど(銀行と逆でカメラが多くあることが嫌われる)、クリーニングチェーンなど、カメラは必要だがオンプレのストレージを置くスペースがないところなどが狙い目と見ています。 たとえば、全国展開されている塾や、また地方の農場にも提案をしていて、案件は徐々に増えています。

野口氏: リプレイスと新規案件どちらが軸足になると思いますか?

郷田氏:小型運用ならリプレイス、あとは新規を狙っています。 カメラの運用台数が多いクライアントにおける少数台のカメラ追加をクラウドで安く賄う、というニーズも狙っています。

鏑木氏:現在はまだオンプレミス型が主流ですが、経営的視点からも、来るべきクラウドの時代に備えて具体的な動きを始めた、という感じです。

野口氏: 現場の感触としてはどうですか?

郷田氏:ハンズフリーであるということが新たな価値として認められるだろうという点は現場でも感じられます。 たとえばマンションの管理組合など、「何もしなくていい」ということが販売の動機になるのではと考えています。浮いた時間をつかって管理人はほかのことができる、といったことも「コスト減」ととらえてほしいですね。

野口氏: ハンズフリー、場所をとらない、とうことがクラウドの利点ということですね?

郷田氏:そうです。また、たとえば自治体で、駐輪場の柱にカメラとレコーダーが設置されていて、映像をチェックするには柱によじ登ってモニターをつけて中身を検索再生、といった手間が生じているなどのケースがある。こうしたケースにクラウドが提案できるはずです。 また、モバイル通信などを使ってクラウドソリューションを使うという可能性もあると感じています。

2016.8.31 ケイグランデ本社にて

k-grande

株式会社ケイグランデ

1997年に東京で創業。現在は、中部・大阪にも営業拠点を持つ。監視カメラの輸入、販売を手がける他、自社にて開発部門を持ち、クライアントニーズに合わせた機種の選定と提案を行う他、システム構築から施工、メンテナンスまでをワンストップで提供することを強みにしている。また次の監視カメラソリューションのトレンドを見据え、『AiSTRIX』の販売パートナーとして『クラウド化』の提案も積極的に行っている。

株式会社ケイグランデ WEBサイト


鵜の目、鷹の目、編集長の目

監視カメラ市場は、管理が大変なのでメンテナンスフリーであるクラウドの優位性が認識されてくる可能性があると考えています。「オンプレからクラウドに刷新されていく」というよりも、両者が並存しながら徐々にクラウドよりになっていくであろう、という感じ。 また、カメラの性能は上がっているので、セキュリティだけではなくて生産管理など、セキュリティ以外の領域でもより積極的に映像が活用されるようになるのではないかとも思います。 セキュリティカメラ業界は、IoTへの関心が十分とは言えず、ビジネスが時代の潮流へ対応できない状況が続いてしまう懸念を抱いています。AiSTRIXには、そうした業界の停滞を打ち破る役割も期待しています。

セキュリティ産業新聞 編集長 野口 勇人 氏


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